バイクブランド「MERIDA」(メリダ)がサポートするUCIワールドチーム「バーレーン・メリダ」に兄弟で在籍するヴィンチェンツォ・ニーバリとアントニオ・ニーバリ(イタリア)が来日し、メリダを取り扱うミヤタサイクルが10月17日、ファン向けのトークショーやサイン会を東京・目黒の自転車文化センターで開催した。
ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3大ツールを制した王者、ヴィンチェンツォ・ニーバリが、2015、2016年にNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属しジャパンカップやツアー・オブ・ジャパンに出場経験のある弟、アントニオとともに来日した。ヴィンチェンツォはジロ3位、ブエルタ2位とグランツールでの総合優勝はならなかったが好成績を残し、10月7日には5大クラシックレースのひとつ、イル・ロンバルディアで勝利した。
トークショーではヴィンチェンツォにダウンヒルが得意な理由を聞くと「生まれてからずっと自転車の思い出しかない(笑)。マウンテンバイクも好きで、それがロードレースに通じるところがある。MTBから学んだことは大きかった」と秘訣を明かした。いまも自宅近くの山でMTBに乗ることがあり「2、3時間はあっという間に過ぎる」と気分転換で楽しんでいるという。
また、トークショーにはゼネラルマネージャー(GM)のブレント・コープランド氏も出席した。コープランドGMはNIPPO(当時日本鋪道)にスタッフとして在籍していたことがあり、日本との縁がある人物。ニーバリ兄弟の人柄について「アントニオは真面目そうにみえるけれどムードメーカー。2人ともグループをまとめ、結束力を高める才能がある」とリーダーの資質があることを明かした。
会場に集まったファンからの質問タイムも設けられ、「レースで『ヤバイ』と思った山岳は?」という質問に、ヴィンチェンツォは「ゾンコランなど、グランツールには必ず厳しい上りがある。今年のブエルタで初登場したマチュコス(最大勾配26%)は死ぬかと思った」と語り会場を笑わせながらも、「近年はオーガナイザーが新しい上りを入れてくるが、そうした上りでは高揚した気持ちになる」と王者らしい闘争心も垣間見せた。
「チームメイトの新城幸也をどう評価していますか?」という質問に、ヴィンチェンツォは「私はジロ・デ・イタリア、彼はツール・ド・フランスとスケジュールが違ってなかなか会うことができないけれど、いい選手だと思っている」と返答し、アントニオはシーズン前半に新城と同じレースに出場することが多く「彼は速くて、集団の牽引やコントロール、集団内の動きがうまい。日本人だからか勤勉に仕事をこなすし、経験があって素晴らしい選手」と賛辞を送った。
トークショーのあとにはサイン会が開かれ、ニーバリ兄弟はファン一人ひとりに丁寧に応対した。ファンは持参したバーレーン・メリダのジャージや色紙にサインをもらったり、記念撮影を撮ったりして交流。“メッシーナのサメ”という異名をとるヴィンチェンツォにサメのぬいぐるみを贈るなどプレゼントを渡すファンもいるなど、ニーバリ来日の喜びを表していた。
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