昨年九月に日本人で初めて陸上100メートルで九秒台を記録した桐生祥秀選手(22)=彦根市出身=が十二日、大津市一里山の瀬田公園体育館で開かれたかけっこ教室にゲスト参加した。その後トークショーも開き、質問に答えるなどして子どもたちと交流を深めた。
同市萱野浦のロイヤルオークホテルで開かれたトークショーでは、陸上競技への思いや日本新を出すまでの経験を紹介。「野球やサッカーのようにゲーム感覚のない競技なので、自分を追い込めるかそうでないかだと思う」と話し、「速くなることが支えてくれた皆への恩返しになる」と今後への意欲も見せた。
子どもたちからは質問が相次ぎ、桐生選手しかやっていない練習や、学生時代のスポーツテストの成績を聞かれると「週一回のボクシングで腕や腰の動きを鍛える」「水泳だけは二十五メートルしか泳げない」と答えて会場をわかせた。
催しは、来月東洋大を卒業する桐生選手が四月に入社予定の日本生命保険が主催した。桐生選手は「今は家でゲームをする子が多いと聞くが、自分には外で遊ぶの楽しいなという気持ちがあった。その楽しさを伝えるきっかけになれば」と話していた。
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